【つまみの王様】
おはようございます。
アデッソの藪田です。
あなたはお酒を飲むときに
何か食べますか?
多くの方がお酒と食べ物を一緒に
採られると思います。
胃のためにもよいですしね。
お酒と一緒に食べるものを酒の肴
と言いますが、そのうち塩や貝の干物
木の実などの食べ物を手でつまんで
食べるような物を平安時代の頃から
「おつまみ」と言うようになった
そうです。
「おつまみ」という言葉は意外と古くから
使われているのですね!
私はスペイン料理をやっていますが
スペイン料理のおつまみで、絶対に
外せないものって何かな~と考えた
ところ、これだ!というものが
あります。
それは、生ハムです!
スペイン産生ハムの歴史は古く
紀元前1100年ごろにフェニキア人
によって豚がスペインに持ち込まれ
長期保存用に生ハムが造られるように
なりました。
その後、ローマ人がヨーロッパ中に
スペイン産生ハムを広めました。
そして現在ではスペイン産生ハムは
生産量・消費量ともに世界1位です。
スペイン人は生ハム大好き!
バルやレストランではまず生ハムを
つまみながら好みの酒を飲みます。
そして「今日はなにを食べようか?
メインディシュどうする?」などと
今夜のディナーのストーリーを
考えるのです。
生ハム抜きには始まらないのが
スペインスタイルです。
アデッソにおきましても20年前から
スペイン産生ハムを原木から
切りたてをお出ししています。
生ハムの原木ってなぁに?
木になってるの?
これ、実際にお客様から聞かれた
ことです。
生ハムの原木というのは原形のままの
生ハムのことを言います。
あなたも見たことがあると思いますが
豚の足1本まるごとです。
はじめて生ハムの原木をカウンターに
置いたときは何か得体のしれない物を
見るような目で見る方も多く
「これは何?鹿の足?」とか
ヒヅメがむき出しなので
「気持ち悪いから、あっちにやって!」
などとよく言われたものです。
スペイン産生ハムは大きく2種類
あります。
1つはハモン・セラーノそして
もう1つはハモン・イベリコです。
その違いは何か?
まずは豚の種類がちがいます。
ハモン・セラーノは白豚の腿から
作られます。
その白豚はラージホワイト種
ランドレース種、デューロック種
を掛け合わせた白豚を使います。
日本の三元豚みたいですね。
それにたいして
ハモン・イベリコは皮膚や毛の黒い
イノシシを先祖に持つ豚の腿から
作られます。
その豚は100%イベリコ種か
デューロック種とイベリコ種との
掛け合わせた黒豚を使います。
そして自然の中でドングリなどの
木の実を食べて育ちます。
イベリコ種100%で作られた
生ハムは最高級品です。
アデッソでお出ししている生ハムは
イベリコ種とデューロック種を75%
掛け合わせた豚の生ハムです。
どこかのスペイン料理店に入った時
ヒズメが白かったらセラーノ
黒かったらイベリコと
見分けてくださいね。
一目置かれるかもしれませんね!
そして味の違いですが、私の感想
になりますが、ハモン・セラーノは
熟成期間が平均で12ヶ月ぐらいの
ものが多く、脂も肉もあっさりして
います。色も淡いです。
それに対してハモン・イベリコは
脂を指で触ると体温で溶けてきます。
口の中でとろけた脂が広がります。
そして赤身はイノシシを先祖にもつ
豚ですから、真っ赤で力強い味が
します。そして豚なのに高級な牛肉
のようにサシが入っています。
アデッソで使用している生ハムは
36か月熟成です。
長期熟成した生ハムは
ナッツのような香りと
熟成した高級チーズのような
味がします。
そして私が最も大事にしている事。
それは切り方です。
「薄くササっときるだけでしょ~」
とよく誤解されますが、実は
切り方で味が全然ちがうんです。
腿の後ろ側はサシが入った部分です。
ここは脂の量に気を付けて切ります。
口の中がしつこくならないように。
お尻に近い部分は肉が柔らかく脂との
バランスがよく、0.5ミリ程度に
切ります。
腿の前側は結構な筋肉質です。
なので0.3ミリ程度に他の部位よりも
薄くきります。脂もほどよくつけます。
このように部位によって切り方を
変えることで生ハムの味が2倍も
3倍もおいしくなるのです!
タイプは違いますが、どちらも
スペインの食事に欠かせない
つまみの王様だと思います。
私が丹精込めて切った
切りたてハモン・イベリコを
つまみながら「肉料理は
何にしようか?パエリアは絶対に
食べたいよね!」などと今夜の食事の
ストーリーを考えながら北新地の
街でスペイン旅行気分を
味わってください。
今日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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リピート率93%パエリアとシェリー酒
北新地 Adesso(アデッソ)
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