おふくろの味


【おふくろの味】

おはようございます。

アデッソの藪田です。

 

 

私は子供の頃から寝起きが悪く

朝は何度も何度も母にゆすり起こされ

それでもなかなか起きず

毎朝、怒られてばかりでした。

 

 

私には娘がひとりいまして

その娘も私に似て寝起きが悪い!

私の遺伝なんですね。

DNAって恐ろしい~

 

 

今では小学校だけではなく中学校も

給食ですが、私の中学生のころは

お弁当でした。

 

 

私が眠い目をこすりながら

ぼんやりとしたまま母の作ってくれた

朝ごはんを食べる。

 

 

その向こうの台所では母が一生懸命に

父と妹、そして私のために3人分の

弁当を作っています。

 

 

母は料理上手で実家に帰るときの

楽しみの1つは母の手料理を食べる

事です。

 

 

そんな母の作ってくれた弁当の

おかずでダントツに好きだったのが

卵焼きでした。

 

 

各ご家庭によって卵焼きの味って

違いますよねー

 

 

我が家の卵焼きは甘さ控えめで

ほどよい塩味。

これでご飯がぐんぐん進む!

 

 

卵焼きってホントに母の味代表だと

思うのです。

 

 

これって日本だけの話ではなく

私の大好きなスペインも

そうなんです。

 

 

スペインの某飲料メーカーの

アンケートによりますと

「好きな家庭料理ベストテン」で

必ずトップは

 

 

トルティージャ・パタタス

なんです。

 

 

トルティージャ・パタタスって

いったい何?

 

 

ジャガイモを具にした丸く

フライパンの形に焼いた

じゃがいものオムレツです。

 

 

オムレツは家庭料理の

象徴なんです

スペインのおふくろの味ですね。

 

 

そんなオムレツの歴史を

簡単に紹介いたします。

 

 

1800年代半ば、スペイン北部

ナバラ地方で内戦がおきていました。

 

 

戦争中ですから食料も不足し

皆、食べ物に困っていました。

 

 

困った農家の主婦たちが

知恵を出し合い、思いついたのが

 

 

「じゃがいもやパンの残りを卵に

まぜて量を増やそう!」

 

 

ということだったんです。

 

 

その料理は駐屯していた兵隊たちにも

たいへん好評で、たちまち普及

していったというお話です。

 

 

家庭料理の人気トップである

じゃがいものオムレツ誕生の裏には

貧しさゆえの工夫があったんですね。

 

 

アデッソにおきましても

じゃがいものオムレツは大人気!

 

 

お店によってスタイルもさまざま。

大きなフライパンで直径30センチ

ぐらいの大きなオムレツを作り置き

切り分けて提供するスタイルもあれば

 

 

お客様からの注文の度に

小さなフライパンで1つ1つ焼く

スタイルもあります。

 

 

アデッソではお客様の注文の都度

オムレツを焼きます。

 

 

具材はいたってシンプル。

じゃがいも、玉ねぎ、卵

味付けは塩のみ。

 

 

たったこれだけなんです。

玉ねぎは入れる店、入れない店

あると思いますが、ほんとに

シンプルなんです。

 

 

同じような材料で作りますが

お店ごとに見事に味が違う料理

です。

 

 

まずアデッソでは沢山のじゃがいもと

玉ねぎをどちらも5ミリ程度に切り

それを大きな鍋に入れ

材料が浸るぐらいのオリーブオイルを

そそぎます。

 

 

それを弱めの火加減で

煮ると揚げるの間ぐらいの感じで

じゃがいもと玉ねぎを柔らかく

していきます。

 

 

柔らかくなったら油を切り

軽く塩をふり下味をつけます。

 

 

このじゃがいもをつまみ食いすると

ホクホク柔らかで、じゃがいもと

玉ねぎの自然な甘さを感じます。

 

 

下準備はできました。

あとは卵を溶いて焼くだけ!

 

 

でもココからが大変です。

私は全神経を集中します。

 

 

溶いた卵2個に塩をひとつまみ

準備しておいたジャガイモをたっぷり

入れます。

 

 

直径15センチも無いくらいの

小さなフライパンをしっかりと

熱し、少し多めのオリーブオイルを

そそぎます。

 

 

それをグルグルとかき混ぜ形を

整えていきます。

そしてひっくり返します。

 

 

このひっくり返すがなかなか

出来ませんでした。

 

 

オムレツをひっくり返すのを

見たことはありますか?

 

 

ちいさなフライパンをひょいひょいと

振りながらいとも簡単にオムレツを

ひっくり返す。

 

 

それがカッコよく見えたので

料理覚えたての頃でしたが

「なんだか出来そう!」に思い

チャレンジしたのですが…

 

 

見事に床にダイブ!

 

 

でもやっぱりカッコよく焼きたい

思いが強かったので、その日から

毎日オムレツがまかないに。

 

 

1週間くらいで、ぎこちなさは

ありましたが、なんとなく形には

なっていきました。

 

 

さてあとは硬さの調整です。

ここは1番神経を使います。

20年以上たった今もです。

 

 

半熟に仕上げるのですが、切った時に

中身がダラダラと出るのはダメ。

切っても流れ出さず、かつ半熟。

それを目指して作りました。

 

 

まかないだけではなく、家でも

結構作りました。

 

 

毎日卵ばかり食べるのはさすがに

体に悪いのでやめましたが

仲良しのお客様にお願いして

ずいぶん作らせていただきました。

 

 

そんな皆様の協力のおかげで

私のコレだと思えるオムレツが

完成しました。

 

 

あなたのおふくろの味は何ですか?

 

 

お会いする機会があれば

聞かせて下さいね。

 

 

今日も最後までお読みいただき

本当にありがとうございました。

 

 

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